(前回の講義)

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今回読んでいくのは「身相既に調えて、欠気一息し、左右揺振して、兀兀と坐定して」と読み慣わされている箇所です。

この前には、すでに正身端坐という調身、および鼻息微通という調息のことが述べられており、ここの後には「箇の不思量底を思量せよ。云々」の調心に関わる説明があります。

ですから、調身&調息と調心の間に挟まれた、いよいよ坐禅が始まる直前に行うべき二つの作法のことが書かれているわけです。

いったん坐禅の姿勢をとったら、欠気、つまり口を開けてハァーッと長く吐くということを一回行います。

一回とありますが、許されるのなら数回してもいいと思います。

そのあとに、左右揺振、つまり、左右に身体を揺すって、股関節や背骨といったいろいろな関節の周囲の筋をストレッチし、ほぐすための運動を数回行います。

大きな揺すりから小さな揺すりへと変化させ、最終的に安定した位置で止まります。

こういう運動を通して、座布団や坐蒲の坐り心地をより良いものにするための微調整を行い、骨盤の置き方を最終調整するという意味もあるのでしょう。

この二つの運動を行ってから、不動の姿勢で安定して坐り続けます。

欠気一息と左右揺振は省かれたりすることがありますが、禅の伝統ではずっと大切にされて来た坐禅の作法ですから、心を込めて効果的なやり方を工夫し、実践すべきです。


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