(前回の講義)

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あけましておめでとうございます。

今年最初の『普勧坐禅儀』ビデオ講義です。

前回は調身、つまり姿勢について示された箇所を読みました。

今回は調息、つまり呼吸について書かれているところを見ていきます。

『普勧坐禅儀』の中で坐禅中の呼吸について書かれているところは、実は漢字でたった四文字しかありません。

「鼻息微通」、これだけです。

普通は、「鼻息(びそく)微(かす)かに通ず」と読みくだされます。

「鼻から出入りする息が、微細な感覚を生みだしながら全身にくまなく流通し続けている」という風に私は理解しています。

よく、坐禅ではどのような呼吸法をすればいいでしょうかという質問を受けますが、坐禅は呼吸法の実践ではありません。

『普勧坐禅儀』で呼吸についてたった四文字しか言及がないのは、それ以上のことを書くと、それを指示だと受け取ってそういう呼吸を意図的にやり始める人が出てくるからではないかと思います。

そうではなく、坐禅のときは、身体がしたいような呼吸をするにまかせていくだけでいいのです。

ただし、それは調身の営みに裏打ちされたものでなければなりません。

坐相が正しくなければ、不自然で無理な呼吸にならざるを得ませんから、鼻息微通にはなりません。

息のクオリティを繊細に感じながら、息が楽に静かに深くなっていくような、姿勢を探っていくことで、結果的に鼻息微通が実現していくというのが坐禅の調息の実際ということです。


●今回の動画配信