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【坐禅講義80】第四講:ダイナミックな正身端坐の調整

 

所定の時間が経過したら経行鐘を二回鳴らします。

経行というのは「経糸のごとくに行く」という意味で、坐禅と坐禅の間に、あるいは眠くて堪えられなくなったようなときなどに、坐から立ち上がってゆっくりと歩き、行くところまで行って回るときには必ず右回りして、またまっすぐ歩くという行法のことです。

下半身の血液循環を回復し、また気分を一新させるために行なうと言われていますが、わたしはそれ以外にもいろいろな意味のある奥の深いものだと思っています。

ただ坐る、立 つ、歩く、横になるといった日常誰でも行なう動作の奥深さを自分の身心を媒介として探求していくことが仏教の行の面白さです。



たとえば、体軸を立った姿勢で再確認し、次の坐禅につなげていくという意味もあるのではないかと思っています。